60周年目前。2代目として「周年」とどう向き合うか

 

2026年が始まりました。

「今年は創業●●周年なんです」

そういう企業様も多いことでしょう。

そして、そう口にしながらも「さて、どうしよう」と立ち止まってしまう。

2代目・3代目の経営者であれば、一度はそんな感覚を覚えたことがあるのではないでしょうか。

 

私自身、1967年創業のデザイン会社を引き継いだ2代目です。

60周年という節目が視界に入ってきて、「何かしたい、しなければ…」という思いがあります。

でも「さて、どうしよう」と思うのです。

 

父である先代が築いてきた時間の重みと自分が引き継いでからの時間。

世の中に残るほどのことはしてないけれど、それでも自分たちなりに歩んできた歴史。

小さいけれど「こんなデザイン会社があった」ということを少しでも残したい。

そのために自分は何を語れるだろうかーー

 

社史や年史というと、「立派なもの」「お金も手間もかかるもの」という印象を持たれがちです。

もちろんそういうものもあります。

周年記念式典の記念品にする場合など、装幀に重きを置くものもあるでしょう。

データに基づいた正確な数字を求めて資料を洗い直すこともあるでしょう。

社会に大きな影響を与えた企業であれば、関係者も多く、さまざまな配慮が必要なこともあるでしょう。

 

でも小さな会社なら?

創業の話、引き継いだときの戸惑い、判断に迷った場面。

資料にはなっていなくても、先代に話を聞きながら。自分の思いを語りながら。

言葉にすることで、改めて見えてくるものもあるはずです。自分の代の思いを残せるはずです。

そんな作り方があっても良いのではないでしょうか。

 

当社の60周年は、「やるべきかどうか」ではなく、「何を伝えたいのか」「何を残したいのか」を考えるところから、ゆっくり始めていこうと思います。