企業や団体の歩みをまとめる「社史」「年史」「記念誌」。これらは単なる過去の記録ではありません。そこには活動を続けてきた人たちの思いや、地域・社会との関わり、そして未来へ伝えたい理念が込められています。
このたび当社では、視覚障がい者団体様の「25周年記念誌」の制作をお手伝いすることになりました。
当社が培ってきた「記念誌制作のノウハウ」と、近年力を入れているユニバーサルデザイン(UD)事業における「音声コード ユニボイス(Uni-Voice)」の技術。その両方を活かせる今回の案件は、私たちにとって非常に意義深い挑戦です。
打ち合わせで気づかされた「誰にとっても伝わりやすい」ということ
今回の記念誌は、見えない・見えにくい方にも情報が届くよう「音声コード ユニボイス(Uni-Voice)」を導入するとともに、晴眼者の方々にも配布されるため、冊子としての高いデザイン性や編集性も求められます。
先日の打ち合わせでは、大変興味深いご要望や気づきをいただきました。
例えば、先方から「通常のWordの文字サイズは10.5ptだけど、少し大きめの12ptにしたい」というご要望がありました。
「視覚障がい = 全く見えない」ではなく、見え方によっては文字を読まれる方もいらっしゃるためです。そこで当社からは、視認性に優れた「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)」をご提案させていただきました。
また、「音声で聞く場合は文字がベタ打ちでも理解できるが、晴眼者が読むことや、音読してもらう場面も考えてレイアウトしてほしい」というお話もありました。
これは単なる“アクセシビリティ対応”の枠を超えた、「誰にとっても伝わりやすい記念誌にしたい」という、団体様の強い想いだと感じています。さらに、表紙用イラストは団体の方がAIを活用して制作中とのこと。
新しい技術もどんどん取り入れられていて、こちらが刺激を受けています。
「届ける相手」を想う情報設計
記念誌制作は、単に原稿を流し込んで印刷する仕事ではありません。「誰に、どのように届けるか」を考えながら、編集・デザイン・情報設計を組み立てていく仕事です。
9月中旬の完成を目指し、「読むこと」と「伝わること」の両立を追求しながら、丁寧に制作を進めてまいります。
今後の制作の裏側も、本ブログで随時発信していきますので、ぜひご覧ください。

