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文字の大きさ 何という?

当社では編集をするせいか、「こういうものに適したフォントサイズはどのくらいか」というご相談をいただくことがあります。フォントサイズの目安は「適切なフォントサイズ」として当社ブログにも掲載していますが、そもそもサイズを表す単位はいくつかあるけれどご存知だろうか?と思いました。

 

フォントサイズを表すには「級(Q)」「ポイント(pt)」が使われます。

印刷業界では主に「級(Q)」が使われてきました。そもそもは「写植機の構造的な都合で生み出された単位」だそうです。1Qは 0.25 mm、つまり4Qで1mm。10進数なので、用紙サイズやマージンなどを考えながらレイアウトするには計算がしやすいです。印刷物制作の多い当社では「級(Q)」を使うことの方が多いです。

 

でもWordのデフォルトフォントサイズは10.5ポイントだそうですから、Wordをよく使う方は無意識に「ポイント」でサイズを表しているかもしれませんね。

ポイントにはくつかの種類がありますが、主なものは「アメリカン・ポイント」と「DTPポイント」です。「アメリカン・ポイント」と「DTPポイント」はわずかながら違いがあります。

 

アメリカン・ポイント 1pt=0.3514mm

DTPポイント      1pt=0.3527777…mm

 

日本工業規格(JIS規格)では、1ポイント=0.3514mm のアメリカン・ポイントが採用されていて、パソコンでは1ポイント 約0.3528のDTPポイントが採用されているようです。
参考:一般社団法人 日本印刷産業連合会

 

 

 

計算しやすいためなのか、1pt=0.35と紹介しているサイトも見受けられます。大きな文字だとズレが出てくるでしょうが、小さな文字では特に差異は感じない程度なのでしょう。

こういう点からも個人的には「級(Q)」が使いやすいな、と思っています。

 

 JIS規格はアメリカンポイントだというのは今回新たな発見でした。