最近続けて記念誌のご相談をいただきました。
20周年記念冊子、50年史、「5年先ですが…」という100年史など。昨今の不況下に、直接利益を生むわけではない年史などはあまり作られなくなっています。そんな中でご相談をいただき何ともありがたいお話です。
社史・年史の制作は「10年1年」と言われます。これは「10年分の年史を作るための資料集めや原稿作成などに1年かかる」ということです。もちろん過去の資料がどれだけ揃っているかによって大きく変わってきますが、初めて20年史、30年史を作るなら2年、3年かかるというのがひとつの目安となるわけです。
100年史を作ろうとされる法人さんの場合、大抵はその間に50年史や70年史を作られていますので、それなりに資料が揃っていることが多いです。それでもデジタル時代にあって「以前の写真はみんな紙焼きです」ということもありますから、「5年先の100年史」に今から取りかかられるのは賢明なご判断と言えるでしょう。
一口に年史と言っても、いろいろなタイプがあります。
歴代の社長さんのお話を伺って読み物風に紹介するもの。
社内の業績などをグラフ化、図版化して見せるもの。
製品の変遷や種類などを写真で見せるもの。
これらを組み合わせたタイプもありますし、人に焦点をあてたインタビュー形式のものなどもあります。どういったタイプにするかは企業や団体の業務や性質にもよりますし、年史にもたせる役割によっても変わってきます。
利益にならないと思われがちな年史ですが、きちんとした役割をもたせれば立派な営業ツールや社員教育ツールにもなり得ます。
あなたの会社ではどんな年史を作りますか。
2019/1/25 一部改訂
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