音声コード Uni-Voice

 

グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

 

歯科医院に行ったら「障害者対応の歯科医院をお探しの方へ」というパンフレットがありました。

 

音声コードが入った「障害者対応の歯科医院をお探しの方へ」パンフレット
▲「障害者対応の歯科医院をお探しの方へ」パンフレット

 

右下に音声コード Uni-Voiceが入っています。「音声コード」という記述がないので、「QRコード」と思う方が多いかも知れません。

でも右側に切り欠きが入っていることで「音声コード」であることがわかります。

 

音声コード Uni-Voice Blind または Uni-Voiceは、2次元コードをスマホで読み取ることで、コードに格納された内容を音声で聞くことができます。文字で記載されている内容は簡単に音声になりますが、イラストや写真、グラフなどは発信側が言語化して音声コードを作成しないと音声で聞くことができません。

このパンフレットは、文字で記載されている内容はもちろん、各イラストも丁寧に言葉で説明されています。

読み取った内容はスマホにテキストとして保存されます。そのため毎回読み取りをしなくても、後から何度でも聞くことができます。

WebサイトにアクセスするためのURLは、アルファベットとして「エイチティーティーピーコロンスラッシュスラッシュ…」と読みあげる方法と、「リンクを開く」と読む方法があります。

 

スマホ画面が2つ並んでいて、左側のスマホには画面にリンク先のアルファベットが表示されています。右側のスマホには画面にリンクを示す青い文字で「リンクを開く」と表示されています。
▲アルファベットを読みあげる方法(左)と「リンクを開く」と読む方法(右)

 

「リンクを開く」と読む方法だと、スマホにテキストとして保存された「リンクを開く」の青い文字をタップすることでリンク先に飛ぶことができます。当社ではこちらの方法をおすすめしていますが、見えにくい方にとって利用しやすいのはどちらでしょうか。

 

そのほか特殊な読み方の固有名詞を誤読する、句読点がないために区切りが変になり意味が通らなくなる、ということもあります。

ビジュアルの言語化と共に、耳で聞いてわかりやすい文章にすることが必要になってきます。

それでも安価で取り組みやすいユニバーサルデザインなので、どんな印刷物にも掲載されるようになってほしいと考えています。